伯母の形見の裂き織りバッグ

昨日は、3回目の織物教室の日でした。第3回のテーマは「裂き織り」でした。生徒が各自家で布を裂いて、紐を作り、当日の教室で織って行きます。私は紫陽花を思わせるような青紫の美しい着物を裂いて準備して行きました。

その着物は、亡くなった伯母の物です。先日、伯母の家の遺品整理に呼ばれました。伯母が亡くなって、もう一年になります。遺品整理とはそんなにも年月を要するものなのかと驚く気持ちで出掛けました。なかなか手を付けられなかった、思い出のある物が最後に、残ったとのことでした。和室には洋服、着物、バックなどが、所狭しと並べられていました。伯母の息子の嫁、伯母の姉妹や、私のいとこにあたる伯母の娘も同席していました。バッグや洋服は、皆、手に取って見ていましたが、着物には誰も手を付けませんでした。伯母の家族も、着物の処分に悩んでいるようでした。高価な物であり、思い入れもある品。けれど着てくれる人はなく、売るとしても、手を通した着物など、捨てるも同然の値段であろうと。私は積まれていた着物から、青紫の着物を貰うことにしました。伯母の娘であるいとこは、私が欲しいと言うと、特に喜んでくれました。

織物教室で、裂き織りに使った着物は、そんな事情で手に入れた物でした。午前、午後と4時間かけて、裂き織りの布はできあがりました。あとは自宅で裁断縫製して各自好きな物を作ります。私は持ち手を付けてバックにするつもりです。着物であった時よりも、鮮やかな色合いになり、バックが仕上がるのが楽しみです。思い出のある高価な着物を、裂いてバックにしたことは、伯母やいとこに、後ろめたく感じますが、一方、形見として待っていられることを嬉しくも感じています。

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